第7回東アジア農業遺産学会が6月5日~8日に中国浙江省麗水市慶元県で開催されました。東アジア農業遺産学会は、日本、中国、韓国の農業遺産認定地域や関係者が集まり、保全活動や研究について議論を行う場です。山形県紅花振興協議会は、日本農業遺産に認定された直後の第6回の学会(令和元年5月に韓国で開催)に初参加し、今回で2回目の参加となります。
6月6日に、山形県紅花振興協議会事務局より「最上川流域における伝統の継承」について発表を行い、雪国である当地域の特徴、農業システムの概要、受け継がれてきた染色向け農業生産技術、紅花交易によりもたらされた文化、地域内の学校での学習の取組みなどを紹介しました。また、口紅や紅花で染めたチーフを持参し、実際に紅花で染色した色を見ていただきました。発表を聴いた参加者からは「染色向けの紅花を初めて知ったが、素晴らしいものだ」といった感想をいただきました。
世界農業遺産への認定に向けて、機会をとらえ、山形県最上川流域が世界農業遺産にふさわしい地域であることを継続してPRしていきます。